(公財)徳島県水産振興公害対策基金とは
県、沿岸市町及び漁業団体からの出捐(しゅつえん)により、
「漁業振興対策」、「漁業に係る公害対策」及び「環境保全対策」を行うことにより、
本県における水産物の安定供給と水産業の発展に資することを目的として、
昭和51年12月に財団法人として設立されました(平成25年4月1日付けで公益財団法人へ移行)。
具体的な事業としては、海部郡海陽町浅川にある「県栽培漁業センター(加島事業場)」を管理・運営し、
クルマエビ、アワビ及びアユの種苗生産を実施しています。
また、平成29年4月より、漁業の担い手を確保・育成するため、
徳島の漁業を学べる「とくしま漁業アカデミー」を開講しています。
そのほか、水産種苗の放流や漁業共済など、漁業関係団体が行う、
水産業や漁村地域の発展に寄与する各種活動に対し、支援を行っています。
とくしま漁業アカデミー
「とくしま漁業アカデミー」は、「徳島の水産業の明るい未来の創生」に向け、意欲ある担い手を確保・育成するため平成29年4月に開講しました。徳島で漁師を目指す方々が漁業に関する知識や技術を学ぶ場所として、全国各地から研修生が集まっています。
講座、多様な実習など充実したカリキュラムだけでなく、研修開始から漁業就業まで研修生をしっかりサポートしています。研修期間中において一定の要件を満たす方には、国の次世代人材投資事業による給付金制度、又は国事業の対象外となる漁家子弟向けに県が独
自に創設した給付金制度の利用が可能です。アカデミー修了後は、漁業経験に応じた研修制度「漁業人材育成プログラム」を受講し、さらなるレベルアップを目指せます。
また、国の長期研修支援制度(最長3年)を活用し、働きながらスキルアップを図ることもできます。
県栽培漁業センター
(加島事業場)
当基金の加島事業では県から水産種苗生産業務を受託し、現在、アユ、クルマエビ及びアワビの3魚種を県栽培漁業センター(海部郡海陽町浅川)で生産しています。
<アユ種苗の生産>
人工授精により約1gのアユ種苗400万尾を目標として生産しています。生産された種苗は、主に県内の養殖業者等に出荷されます。
<クルマエビ・クマエビ種苗の生産>
紀伊水道で水揚げされた天然エビを親エビとして、体長13mmの稚エビ2,200万尾を目標に生産し、放流用種苗として県内各地に放流しています。
<アワビ種苗の生産>
県南部で水揚げされたアワビを親貝とし殻長10mm以上の稚貝を生産しています。放流効果の高い大型種苗(30mm)の生産にも取り組んでいます。
県有種苗生産施設「徳島県栽培漁業センター」
加島事業場
〒775-0101
海部郡海陽町浅川字鍛冶屋47
TEL0884-73-3331
FAX0884-73-3387